最後尾は譲らない

走るマネージャーです。最後尾絶賛走行中

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関東大会決勝

クロは短距離選手です。


2年冬季練で持久走は取り入れましたが、基本は500mくらいまでの練習です。


そのクロにとって800mという距離を疾走するのは規格外。
体に相当なダメージが入ります。


その800mでベスト記録。
ゴール後、気力だけで立っているようなそんな感じでした。


2時間後、決勝。


体の痛みと頭痛とが少し弱まってきて一息ついた頃には20分程たっていました。


ちょうどその頃から雨が降り出してきて。


マッサージをうけた後、ダウン。

少し休んでアップ。

招集。


ファンファーレなしの決勝。
雨のため選手が放送で伝えられている間、屋内で待機。


そして・・・

(南)関東大会800m決勝


8人中6着までがインターハイ出場権を得る。



イチニツイテ

心臓が高鳴る。体は回復したのか不安がよぎる。


今この時に集中して、



パンッ!


スタートした。第7レーン。


戦略は県決勝と同じく「死ぬ人」待ちの後方待機。



100m超えた時点で出遅れていた。
後方は取ったが差が開いてしまった。

直線は粘って、カーブ入ってスローになった所で追いつく。


体がだるい。


直線でまた少し離される。


この時点で先頭3人、少し離れて3人、少し離れて2人という構成。


鐘がなる。


通過が56秒21。このレベルのレースとしては低速な印象。
クロは57秒前半くらいか?

カーブでまた詰める。


直線で6番手と並ぶ・・・!


またスピードが上がり、クロが8番手に落ちる!


カーブへ入ってもう一度詰める。


詰めたはいいが、気配というか直感というか何かが警告を発した。


相手はチャージしている。これからスパートが来る。


そう、「死ぬ人」なんていなかった。
県決勝の「1日」よりも遙かに短い「2時間」という間でもこのレベルの選手は皆対応していた。

県決勝のようにはいかない。

それが関東っていうレベルなんだ。


やばい。


140辺りからスパートに入る。

急げ、急げ!


ストレートに入った時はいい感じだった。

完全に追いつきジワジワと抜きかかっていた。



でも、トラブルはそこで起きた。

前方での順位争いで弾かれた選手との接触。

クロはバランスを崩した。


すぐに立て直したものの、既に周りは


スパートへ。



「流石関東」っていうのは、回復力だけではなかった。

スパート力。




正直クロは己のスパート力に自信を持っていた。
だからこそ後半追い上げ型レースをする。

ラスト勝負なら負けない自信があった。


でもその自信が、その力が通用するのは地区もしくは県までだった。



クロのスパートは、関東では通用しなかった。


一人を追い抜いた物の、約80m程のスパート勝負で差は少しも縮まらなかった。

距離が足りないのではなく、速さが足りなかった。













・・・
















意識がハッキリして、記憶に残る最初の光景は白い天井。明るい蛍光灯。


ベッドの上。医務室だった。


柔らかい物が掛けられていて、冷たい物が頭にあった。



なんとなーく、ボンヤリとしたそれ以前の記憶の断面があるけどよくわからない。

ボンヤリとした頭で体を起こそうと腕を使うと腕がピクピクと痙攣した。


足に至っては正座を何時間もやらされた後のような感じ。
力が全く入らなくてビクとも動かなかった。


なんとか起きあがったクロに、気づいたオレンジ色の服を羽織った人がベッドに戻す。


なんかやりとりをした。なんだっけ。
脈何度か計られて、腕をギューってやる血圧計?もやられた。



強烈な記憶として残っているのはベッド脇に置かれていた黄色い紙に書かれた数字。















第 7 位 









「神奈川県○○高校の監督、医務室へ来てください。」という場内放送が聞こえた。
うちの学校。



ぼーっと、もう一度黄色い紙-それは賞状だった-を見た。





7位


一度目をそらして、もう一度賞状を見た。


7位

何度見ても数字が変わる事はなかったし、隣の名前は紛れもなく自分の名前だった。



働かない頭でその数字の持つ意味を考えた。


インターハイ、いけないんだ。


賞状を見直した回数と同じくらい、何度も何度も思った。

いけないんだ。




ずーっっと白い天井を見てた。


気づいたら知らない人が近くにいて、顧問の先生を電話で呼び出していた
「生徒が倒れたから医務室に来てくれ。」
って。


どこで倒れたんだっけ。



漠然と、7位の事、インターハイにいけないこと、倒れた事を順繰り順繰り思い出して
しばらくが経った。



頭の霧が晴れる頃、顧問が来た。

なんか挨拶してた。で、隣の椅子に腰掛けた。


わかってるけど、やっぱり聞かずにはいられない。


「何番でした?」

やっぱり予想通りの答えしか帰ってこなかった。

「七番。」


そっか。そうだよな。

明るく、「行けませんでしたね~www」と笑いながら言おうとした。
でもその声は異様に震えていた。

笑いの変わりに出てきたのは涙。


上を向いているのに涙が止まらない。
軽く言ってるはずなのに声の震えが止まらない。




初めて、理解した。



7位という結果を。
終わってしまったという事を。






南関東大会、800m決勝。第7位。
記録、1分55秒6■。(学校歴代新記録=自己ベスト)


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大会記録 | コメント:4 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

お疲れ様です!!!!!!!!!

感動です!!!!

インターハイは残念かもしれません

でも、

本当にすごかったです!!

本当に、

こんな風につながってる人が大舞台で入賞する。

こんな思いができることに感謝です。

ありがとうございます。
2008-06-23 Mon 21:46 | URL | へたれ。 #-[ 編集]
お疲れさま。文面だけでも感動したよ。

応援いけなくて残念…
2008-06-23 Mon 23:06 | URL | すたれんじ #-[ 編集]
上の人も書いてますが、文面だけでも気持ちが伝わってきて震えます。

悔しくてたまらない気持ちは絶対どこかで活きて来るものだと、僕は思っています。

お疲れ様でした。
2008-06-24 Tue 04:42 | URL | みら #51pO7RlA[ 編集]
インターハイにいけなかったこと・・
その悔しさが伝わってきました・・

読んでいたら自分まで震えてきました・・

本当に お疲れ様でした!
2008-06-24 Tue 13:34 | URL | Blast #qkrdvnT.[ 編集]

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